高卒未経験からネットワークエンジニアやインフラエンジニアに就職はできるんだろうか?CCNAのような資格なども必要かな?こんな疑問に現役フリーランスのなうが解説します。
結論から言うと、高卒未経験からでもネットワークエンジニアやインフラエンジニアへの就職は可能です。ただし年齢が18歳、19歳、20代であれば十分可能ですが、30代に突入していると厳しくなります。
今回は、高卒未経験からネットワークエンジニアやインフラエンジニアへの就職を目指したい人向けに、求められるスキルや資格、年収など将来性、諸々紹介します。
高卒未経験でもネットワークエンジニアやインフラエンジニアへ就職は可能
高卒未経験からでも本当にネットワークエンジニアやインフラエンジニアへの就職は可能なのかな?と言う不安にまず答えると、可能です。ただ年齢も重要だったりします。
需要が伸びる
まず、需要が伸びています。ただでさえIT人材の需要は高まっていますし、人手不足でもありますが、その中でもインフラ分野の市場は伸びています。
2019年度のクラウドサービスの市場規模は2兆3572億円で、前年度比21.4%増と大きく拡大した。2024年までの市場全体の年平均成長率(CAGR)は18.4%と高水準になる見通しである(データ1)。オンプレミスからクラウドへの移行が進むにつれて、クラウド利用を前提としたシステム開発を進める環境が整い、クラウドシフトに弾みがつく。大手企業ほどその傾向が顕著となっている。
引用:MM総研
これはネットワークというよりインフラエンジニアに関係が深いですが、インフラエンジニアが扱うAWSやAzureなど各種クラウドサービスの市場が年々高まっています。
基本的に市場が伸びるとその職種の需要は高まり、就職しやすくかつ年収も上がることが多いです。まずこれが1つ目にあります。
学歴が問われにくい
嫌々でも自分は高卒なんですよね。。。という部分もそこまで問題にはならないです。というのも、インフラエンジニアやネットワークエンジニアが関わるIT業界はそこまで学歴は就職だけでいうなら問われないからです。
もちろん高い年収や大企業など競争の激しい部分は、高卒だと大卒に見劣りするのはあります。ただ基本的には実力主義というかスキル重視な世界です。
年齢も重要
ただ注意点としては年齢は非常に重要です。高卒とはいえ、現在時点で30代だとやや厳しくなります。18歳、19歳、20代であれば可能性は十分あります。
IT業界は若い人材が好まれるところがあり、新しい技術への吸収力や、指導のしやすさなどもあり基本的に30歳までがチャンスが多いです。
そのため、自分がすでに30代であればすぐにでも動かないとますます可能性が減るということは十分理解しておく必要がありますね。
高卒未経験からネットワークエンジニア・インフラエンジニアへの就職は実際に年収どれくらい狙えるのか
就職はできるとして年収はどれくらいになるのかな?でいうと、300〜400万円が高卒未経験からネットワークエンジニアやインフラエンジニアへの年収としては平均的かなと思います。
大企業の高年収は厳しい
誰もが羨むような大企業は高卒未経験だとまず無理です。このレベルになると、理系大学院卒とかバリバリの人が熾烈な争いに勝ち新卒就職している世界です。
上場企業のweb系自社開発企業だったり、SIerは結構厳しいと思います。ここはむしろ、就職後のキャリアアップ先と捉える方が自然です。
SESなどから始めるのが現実的
なので高卒未経験であればまずは間口の広いSESから就職するのが現実的です。SESというのは客先常駐型企業のことで、世間ではブラック企業が多いと言われがちですが、
そこまでブラックな企業はレアですし、何より就職しやすいのが魅力です。SESであれば未経験OKなことも多くここが狙い目になります。
ただSESは就職しやすい分年収も低めです。300〜400万円が相場になるでしょう。場合によっては300万に届かないケースもあります。実際にどんな仕事をするのかは、インフラ(ネットワーク)エンジニアの夜勤は楽?も参考にどうぞ。
数年経験を積めば高卒でも年収はあげられる
ただ高卒未経験からのインフラエンジニアやネットワークエンジニア就職でも、就職後しっかり実務経験を積めば数年後にはフリーランス独立や転職で大幅な年収アップは期待できます。
例えばインフラエンジニアのフリーランス案件の単価例ですが、このように3〜5年程度実務経験があれば年収800万円〜1000万円を狙えてきます。
なので高卒未経験だと初期の年収は300万円〜400万円でも、頑張っていけば高年収を期待できるわけですね。
高卒未経験からネットワークエンジニア・インフラエンジニアへの就職で必要な資格・スキル
では具体的に高卒未経験からのネットワークエンジニアやインフラエンジニアへの就職で必要になるスキルや資格をみていきましょう。
CCNA
1つはCCNAと呼ばれるネットワークエンジニアでは有名な、世界共通基準の資格があります。これを取得すると高卒未経験でも就職に有利です。
「CCNA(Cisco Certified Network Associate)」は、世界最大手のネットワーク関連機器メーカーであるシスコシステムズ社が実施する、ネットワークエンジニアの技能を認定する試験です。同社の主力商品であるCiscoルータ、Catalystスイッチに関する技術力の証明となるだけでなく、基礎的なネットワーク技術 (TCP/IPなど)を持つことの証明にもなります。
世界共通基準の資格であり、ネットワークの世界では最も有名な資格でもあります。
引用:CCNA
CCNAは独学でも十分合格を狙える試験なので、独学してもいいですし、記事後半で紹介する無料のITスクールでも資格取得ができるため是非取得をしておきましょう。
ある程度の基本スキル
CCNAのような資格取得以外にもスキル習得もしておくと良いです。ネットワークエンジニアであれば、TCP/IP、OSI階層が、インフラエンジニア であればサーバ構築は抑えて置きたいところです。
それぞれの学習にはネットで無料の学習サービスもあり、以下を参考に進めてみると自分の関心も絞れて良いと思います。
分野 | 学習サービス |
ネットワーク | 3分間ネットワーキング |
Linux | エンジニアへの入り口 |
志望理由
あとは高卒未経験からネットワークエンジニアやインフラエンジニアへ就職する上で、志望理由もそれなりにしっかり考えないとなりません。
面接官も未経験から採用するわけですし、いろんなエンジニア職がある中でなぜインフラエンジニア なのか?なぜネットワークエンジニアなのか?を説明できる必要があります。
基本的には将来フリーランスで在宅したいからです!のような下心剥き出しではなく、シンプルに興味があり勉強していること、このスキルをもっと付けたいこと、御社で貢献できると思ったこと、などを説明するのが良いと思います。【IT業界への志望動機】なぜIT業界を選んだのか例文やきっかけも解説も参考にどうぞ。
高卒未経験からネットワークエンジニア・インフラエンジニアへ就職する方法
最後に、高卒未経験からネットワークエンジニアやインフラエンジニアへ就職する方法とメリットとデメリットを紹介したいと思います。
無料プログラミングスクール
もし18歳〜30歳であれば無料プログラミングスクールを検討するのが一番おすすめです。インhらエンジニアやネットワークエンジニアに必要な初歩的なスキル学習が無料で、かつ就職支援もついて無料で受けられるスクールのことですね。
以下が代表的ですが、独学じゃないので挫折リスクも低いですし、実際に各スクールの就職率はほぼ100%に近いです。説明会自体も無料なので検討の余地は大いにあります。
スクール及びコース名 | 狙える職種 | 特徴 | 評判 |
ITCEアカデミー ITエンジニアコース | インフラエンジニア | 受講無料 就職支援つき 受講中住居費無料 | ITCEアカデミーは怪しい?評判と口コミを徹底解説 |
ネットビジョンアカデミー | ネットワークエンジニア | 受講無料 就職支援つき 受講中住居費無料 CCNA取得可能 | ネットビジョンアカデミーの評判・口コミを解説【ニートも可】 |
エンジニアカレッジ | インフラエンジニア | 受講無料 就職支援つき 違約金なし | エンジニアカレッジでインフラを学ぶのはあり【評判と口コミも】 |
独学
もう1つは独学です。ただ独学の場合は、学習スケジュールや就活、全てを未経験なのに自分でやらないとならないです。
あまり18歳〜30歳であれば独学することにメリットはあまりないように思います。31歳以上なのであれば仕方ないですが、0円スクールのように30代中盤まで大丈夫なところもあり、あえて独学する動機がなければスクールの活用がおすすめです。
まとめ
ということで今回は、高卒未経験からインフラエンジニアやネットワークエンジニアに就職する方法を紹介しました。若いといろんな選択肢があります。検討してみてください。