悪質SES企業の見分け方も大事だけど、IT業界の知識を身につけるとかも大事よね。
その上で、客先にWEB系の企業がどんなところあるかとか、商流が下層すぎないかとか、勤務地や勤務時間が客先次第みたいな書かれ方していないか、とかがチェックポイントかな。
— なう@リクルート→ITフリーランス (@now_weblife) February 14, 2020
人売りIT企業(SES企業)の見分け方ってあるのかな?ブラックとか悪質って聞くから見分け方を知りたいな。ついでに万が一就職しちゃったらどう脱出すればいいかも知りたいな。こんな疑問に今回はSIerやSESの人と働き僕が解説します。
悪質SES企業の見分け方も大事だけど、IT業界の知識を身につけるとかも大事よね。 その上で、客先にWEB系の企業がどんなところあるかとか、商流が下層すぎないかとか、勤務地や勤務時間が客先次第みたいな書かれ方していないか、とかがチェックポイントかな。 |
結論、人売りIT(SES企業)の見分け方としては、以下の方法が有効かなと構造的に思います。これは僕が彼らと一緒に働くうえで得た経験値とヒアリングに基づきます。
また今回はそもそもなぜ人売りIT(SES企業)がブラックといわれやすいのか?なぜ見分けられず就職してしまうのか?も解説していきます。
人売りIT(SES企業)とは
そもそも人売りIT(SES企業)ってどんな企業なのかをおさらいしていきましょう。
SESとSIerの違い
まず簡単にSES企業とSIer、WEB系自社開発企業を把握しましょう。
WEB系自社開発企業
WEB系自社開発企業というのは、文字通りでWEB系のサービスを自社で開発している事業会社のことです。エンジニアの多くに人気があるのは、この企業群ですね。
新しい技術を使っていたり、ホワイトだったりと色々魅力があって人気ですが、その分就職難易度も高いです。
SIer
次はSIerですね。システムインテグレーターの略語です。役割的には、WEB系自社開発企業が作りたいシステムを作ることが多いです。
つまり、WEB系自社開発企業でも自分たちの開発体制だけでは作れないものを外注する感じですね。でもって、SIerも自分たちだけでは人数が立ちないことがあり、そういう時にSES企業に助けを求めることをします。そういう時に登場するのがSES企業です。
SES
じゃあ、SES企業というのは何かというと、SIerからさらに受注して主に開発業務をしていくという立場です。これがいわゆる孫請け構造とか多重請負構造なんですよね。
多重請負構造の下流の企業ほどマージンがとられて給料が低くなりがちです。多重請負構造というのが何かというと、次に解説します。
多重請負構造を理解しよう
悪質でブラックなSES企業を見分けるには、まず多重請負構造という業界的な特徴を理解しないとならないっす。これ何かって言うと、以下のようなピラミッド構造のことです。
頂点がクライアント企業で要するに発注側ですね。で、下に行くたびに発注と請負の関係になっており、下に行くほどマージンがとられるため残るお金が少なくなります。つまり給料が少なくなります。
他にも多重請負構造では、指示系統が客先常駐先の企業からの指示になりやすいため、どうしてもクライアント次第でブラックになりやすいというわけです。※もちろん企業次第です。全部じゃないです。
そもそもなぜ悪質なSES企業を見分けられないのか?
人売りIT企業(SES企業)にまつわる業界的な特徴を理解したところで次は、そもそもなぜ人売りIT(SES企業)の中で悪質かどうかを見分けられないかを深堀してみましょう。
IT業界致の知識がない
1つはそもそもSES企業に就職する人たちの属性というのは、多くが未経験者などです。そのためそもそもIT業界の知識が少ないというのがあります。
要するに無理なわけなので、先ほどのような特徴も知らないため、意図せず悪質なSES企業にたまたま就職しちゃうということがあります。
もうこれは仕方ないですが、出来るだけリサーチすることを心掛けるしかないです。あるいは、詳しそうな人に気軽に聞けるようにしておくなどが現実的ですね。
エージェントや採用担当者に夢を見せられる
2つ目はある程度業界知識を持っていても、何らかの理由で悪質なエージェントや採用担当に夢を見せられて半ば騙されてしまうケースもあります。
例えば転職エージェントなどでは、就職や転職してもらえれば報酬が入るため、ブラックな部分を隠して企業紹介することもなくはないです。
僕の友人でも夢を見せられたものの、気が付いた時には時すでに遅しという感じで失敗した友人がいます。ここも要注意ですね。
スキルがない
3つ目は、スキルがないという理由です。基本的に、SES企業との対比としてWEB系自社開発企業があるのですが、こちらのほうがホワイトである傾向が高いです。
で、普通はスキルの高い人ほど人気な企業へ応募しますし内定も出るため、相対的にスキルがないと必然的にSES企業へ就職せざる得ないというわけです。
ただ全部のSES企業が悪質だったりブラックなわけではないです。SES企業はスキルが低くても就職しやすいというメリットがあるため、エンジニアとしてキャリアを始める段階としては必ずしも悪い手ではないんですよね。大事なのは悪質なSES企業を見分けていくというところです。
悪質な人売りIT(SES企業)とまともなSES企業の見分け方
じゃあ、悪質な人売りIT企業(SES企業)とまともなSES企業の見分け方ってどうやればいいかですが、いくつか方法論はあります。
客先にモダンなweb開発がない
1つは客先のクライアントの中にモダンなWEB開発企業があるかどうかです。つまり、モダンなWEB開発企業があればある程度そういった新しい技術を学べるチャンスがあるということですし、
一方でほぼ古いレガシーな技術しか使ってない企業がクライアントだと古い技術の経験しか得られないということですね。
新しい技術かどうかってのは、例えばプログラミング言語で言うと、JAVAは古いですがRubyならまあいいんじゃないかという感じです。
商流において下層すぎる
2つ目は多重請負構造に関係しますが、商流において下層過ぎないかどうかというところです。商流というのは、先ほどの多重請負構造の縦の流れのビジネスの受発注の関係と考えてください。
冒頭でも解説しましたが下流すぎるとマージンが抜かれまくって自分の給料が少なくなるんですよね。まさにブラックです。例えば、もともと70万円の単価でも最終的にマージンが抜かれて給料としては20万円とかざらになります。
勤務地・勤務時間が客先に準ずるとしか書いてない
3つ目は、SESという客先常駐な働き方に起因しますが、求人情報や会社HPで、勤務地や勤務時間が客先に準ずると書かれていると危険です。
こういう場合は、客先次第であって就職先であるSES企業はどうしようもないですよー、といっているわけなので注意が必要です。
たぶん力関係的にいいなり?になりがちなのかなと思います。ここは求人情報や会社HPをチェックすればOKです。
未経験歓迎募集ばかり
また見分け方のコツとして、どんなスキルレベルの人を募集しているか?というのもあります。ずばり、未経験者歓迎がずっと募集として出ている場合は要注意です。
つまりスキルレベルの低い人じゃないと採用できないということですし、また離任傾向が高いかもしれません。あくまで傾向ですので、ここはまあ場合によりけりという期待値で解釈してもらえたらと思います。
見分け方としては上記の通り。複数当てはまると悪質SES企業の傾向はあると思います。1つくらいはあると思うので、1つならまともだと思います。
まあSES企業といっても、やはり就職しやすくてエンジニアとしてのキャリをとにかく積んでいきたい場合は悪くはないと思います。
参考:客先常駐新卒就職でもホワイト現場で働ける方法【体験談とともに解説】
自分で見分けられないなら頼ればいい
見分け方が分かってもやはり自分では不安だなという人もいるかもです。
既に悪質SES在職なら今すぐ脱出すべし
既に悪質でブラックなSES企業で働いている場合は、もう脱出を検討すべきです。これは断言します。長く続くと人間は脳が疲れて正しい判断ができなくなるためです。うつになっても遅いですよね。
脱出の場合はおそらく若い方が多いと思うので、ワークポートのようなIT業界に強いエージェントにまずは相談するところからでいいかと思います。
現職の悩みなど含めて聞いてくれますし、転職の方法自体も積極的に教えてくれますよ。ワークポートには僕も前に相談にいきました。
エージェントに頼るべし
またこれからエンジニアになりたいけどWEB系自社開発企業は難易度が高いため、まずはSESやSSIERに就職したい人もいるかもです。
その場合は先ほどの悪質なSES企業の見分け方を参考にしてもいいですし、それでも不安な場合はプログラミングを無料で学べてかつ就職や転職支援をしてくれるエージェントに相談してみましょう。
就職先や転職先はSESやSIerが多いもののある程度はWEB系自社開発企業もありますし、ちゃんと企業選定していてブラックなSES企業はあらかじめ省かれているのが安心ポイントです。
有名どころとしてはプロエンジニアが有名でして、途中で離脱しても違約金がかからないため何も失うものがないのが最強です。
まとめ
ということで悪質なSES企業の見分け方を解説しました。自分で見分けてもいいですし、プロに頼ってもいいと思います。参考にどうぞ。