SIerとweb系の違いまとめ【キャリアの時期と相性で選ぶのがいい】

 

SIerとweb系の違いって何だろう?就職/転職を考えているけど、そもそもの違いがよくわからないな。どう選べばいいんだろうか?こんな疑問にweb系で5年働きつつSIer企業とも一緒に開発案件を行う僕が解説します。

 

▼SIerとweb系の違い

基本
・SIerが受注型の人月単価ビジネスで客先常駐
・web系が自社サービスを持っている

給与アップのメカニズム
・SIerは人が増えるor単価upによる増分から出る
・web系はユーザ拡大などに伴う利益から出る

やること
・SIerは要望を実現する
・web系はやるべきことを考える

 

要点をまとめると結論は上記の通りで、SIerは受注型の人月単価ビジネスで客先常駐な働き方の企業、web系は自社サービスを持っている(webに限らずアプリでも)が一般的な解釈かと思います。それによって色々な違いがありまとめて紹介していきます。

 

SIerとweb系の違い【当事者として解説します】

 

SIerとweb系の違いを当事者として解説します。僕はweb系企業所属ですが、SIerとも当然一緒に仕事をするのでそれぞれの違いを5年の経験を踏まえて書いていきます。

 

SIerとweb系の一般的な解釈

まず一般的なSIerとweb系の解釈として、以下が多いかと思います。

 

分類解釈
SIer受注型の人月単価ビジネスで客先常駐
web系web系が自社サービスを持っている

 

一般的な解釈ですのでいや違うだろ!もあると思います。ここではそうおかしくはないはずなので、この違いで話を進めていきたいと思います。もう少し深掘りしつつそれぞれの違いも解説します。

 

SIer

まずSIerですが、システムインテグレータの略語でして基本的にはクライアント企業へのシステム導入の提案だったり開発案件の受注、開発マネジメントがメインの業態です。

 

働き方は客先常駐が基本でして、クライアント企業に入り込んで一緒に仕事をします。そのため、自分はどっちの社員なのか若手のうちは分からなくなるらしいですね。SIerについては、SIerの将来性を課題から考察【キャリアを考えながら日々過ごす】で詳細に解説してますのでどうぞです。

 

web系

一方でweb系は自社のサービスを持っておりそのサービスで利益を出している企業を基本的にさします。web系とはいえど、メルカリのようなアプリでも総称してweb系と呼ばれています。

 

web系の場合は、クライアントがいるというわけではないので自社で自社サービスの開発を行うことがメインです。また、そのサービスを開発するエンジニア組織のリーダーの位置付けなので若い段階から責任のある業務を行うことが多いです。web系については、web業界の今後はAIと働き方が論点です【富む人がさらに富む世界】で解説しています。

 

それによる違い

ここからがSIerとweb系の違いについてなんですけど、さっきの解釈によっていろんな違いが出てきます。これは理屈的にもわかりますし、実際に僕が当事者として仕事をして感じる部分も含め周りの意見も交えて紹介します。

 

給料アップのメカニズムが違う

 

まず給料アップのメカニズムが違います。SIerの場合はクライアント企業に自社の社員を送り込んで、一人あたり月いくらですよー!というビジネスです。いわゆる人月単価モデルです。

 

一方でweb系は、自社サービスがあるのでビジネスモデルとかマネタイズモデル次第ですがユーザ数に比例して稼げます。これがどういう違いを起こすかというと、上記のツイートにもある通りでして、

 

SIerは人数が増えるか一人あたりの単価が上がることでしか売り上げが増えません。しかも増えても微々たる増分なので、そこから給料アップ分を出すことになるのであまり増えませんし、頻度も少ないはずです。

 

一方でweb系はwebサービス特有の急激な拡大とかがあるので、それよりかは給料は増えやすい企業が多いと思います。全部が全部そうではないかもですが、基本的にはこの理屈で動いています。あと、、SIerの場合はあまりないですがクライアント企業が潰れれば仕事先を探し直さないとならないです。

 

働き方が違う

他にもSIerとweb系の違いはあって、働き方も違います。SIerは客先常駐、web系は基本的に自社で働きます。これは場所的な意味になりますけど、

 

他にもSIerはスーツが多いけど、web系は私服カジュアルが多かったり、あるいは自由な社風はweb系企業の方が多いんじゃないでしょうか。

 

まあこの辺はだいぶ企業によるので、SIerとweb系による違いもあるものの、各企業単位での違いの方が大きいかもしれませんが基本的にこういう違いは感じます。

 

成長するスキルも違う

3つ目のSIerとweb系の違いとして、成長するスキルも違うかなーと感じます。ここではスタンス的な部分でのスキルで考えると、SIerは基本的にクライアントの要望を実現する仕事、web系は何をやるか?から考える仕事という違いがあります。

 

この違いは結果として、主体性というスキルに現れがちかなーと思っていてweb系企業では広範囲にどうすべきか?を考えますが、SIerはクライアントがこうするといえば基本的に従う側でその実現を支援する立場であることが基本です。

 

そのため、主体性というような抽象的なスタンス部分のスキルはweb系企業の方が身につくかと思います。ただ記事後半で書きますけど、ここはかなり相性があります。安易にweb系を選んでも辛いだけです。

 

主流なプログラミング言語や開発手法も違う

あとは地味に主流なプログラミング言語とか開発手法も違うかなと思っており、SIerはJavaが多くてウォーターフォール型の開発手法、web系はRubyが多くてアジャイル開発なことが多いかと思います。

 

もちろん違う企業もあるんですけど総じていうとこういう違いはあります。そのため、SIerとweb系どっちに就職ないし転職するかで身につくスキルセットはわりかし違いが出ます。

 

あ、あとSIer特に大手のプロパーだとエンジニアになりたくてもむしろ開発マネジメント中心にやることが多いです。そっちの方が金になるからです。一方でweb系だと普通にエンジニアとして実装する仕事もできます。これも大きい違いなのかなと。

 

後々フリーランスエンジニアになりやすいのはweb系

さっきのSIerとweb系でのみにつくプログラミングスキルや開発手法によって後々のキャリアの違いが出るとしたら、例えばフリーランスエンジニアになりやすいのは圧倒的にweb系ですね。

 

理由としては、ニワトリタマゴですけど、フリーランスエンジニアの案件とか求人で多いのはRubyとかPythonあるいはPHPなんですよね。フリーランスエンジニアで稼ぎやすい言語は、フリーランスエンジニアの稼げる言語と稼ぎにくい言語【順番も紹介】で紹介しているので興味があればどうぞ。

 

推測するに、SIerで多く使われるJavaって大事なクライアントの案件に対してどこの馬ともわからないフリーランスエンジニアに発注もできないってのもあるでしょうし、普通にweb系のような先端技術を扱いたい企業がJavaを選択してないって可能性もあります。

 

人気なのはweb系だけどSIerの方が就職/転職しやすい

こんな違いがweb系とSIerの違いとしてメインになるところかなーと思ってますが、結局どっちの方が人気なのかでいうとweb系かと思います。それは給料だったりスキル面を評価されてのことです。

 

一方で就職しやすいのはSIerの方かなと思っており、単純に人気な企業の方が難易度は上がるからですね。これを聞くとえーじゃーweb系に行きたいよ!ってエンジニア目指している人だったり就職活動中だと思うかもですが、そうでもないです。

 

捕捉:SIerは愛社精神がなくなりやすい

補足としてSIerはその働き方から愛社精神を失いやすいというか、どっちの社員なのかわからなくなりがちみたいですね。客先常駐ですし、クライアント企業のサービス開発なので無理もないです。

 

若いうちは特になりやすいらしくて、キャリアを積んでいってSIer傘下の開発企業のエンジニアをまとめるプロマネとかの立場になると思い出す、みたいな話を聞いたことがあります。なんともリアルです。web系の場合はそういうことはないですかね。

 

SIerとweb系どっちに就職or転職するのがいいのかの考え方

 

SIerとweb系の違いはわかった!じゃあweb系に行く!と思うかもですが、web系は安易に選ぶと辛いですよ..。以下の動画も参考になりますが人気な企業はそれなりに厳しいのです。

 

 

じゃあどう選べばいいか?ですが、個人的にはキャリアの時期感と相性で選ぶといいと思います。あるいは挑戦したい場合は、違いを把握した上で一度は挑戦するのは良いことなのでそれもありです。

 

キャリアの時期感と相性で選ぶべき

SIerとweb系どっちにエンジニアとして就職/転職するかは、キャリアの時期感と相性で選べばいいと思います。前者は言い換えると目的ですね。

 

未経験者はエンジニアになることを最優先にした方がいいのでスキル次第でSIerを戦略的に選ぶのもありだと思いますし、実務経験をつけて行けばSIerからweb系に転職するのも難しいことでもないです。

 

どっちかというと相性は大きいと思っていて、主体的に働くこと、自分が決めることに挑戦したい場合はweb系がオススメですし、いや自分はそんなこと難しそうだという場合はSIerの方が向いていそうです。

 

それぞれの就職/転職の仕方

SIerとweb系の違いを理解しつつもキャリアの時期感と相性で基本的にはどっちにするか選ぶと良いのですが、その上でそれぞれの就職の選択肢は違いがあります。

 

SIer

どっちが向いているかわかればあとは行動するだけです。SIerへの就職ないし転職する場合は、前者なら20代ならプログラマカレッジのような無料でプログラミングを学べて就職/転職支援もしてもらえるスクールを使ったら成功確度はかなり高まりますし、
※地方在住なら住居費も無料なITCE Academyがおすすめですかね

 

web系

web系の場合は、どっちかというと学生ならエンジニアとしてIT企業で長期インターンしてスキルアップを狙うか、TECH::EXPERTのようなRubyを学べるスクールを使うのが無難です。独学でもいいですが、やってみる方が早いです。

 

web系は人気具合によっても就職難易度や転職難易度の差が大きいので、どの辺を狙っていくかも戦略的に考えていく方が成功角度は上がるかと思います。SIerに就職してからweb系へ転職することも全然可能です。

 

転職

中途の転職であれば、スキル次第ですぐにでも転職できる状態なのでワークポートのようなITに強い転職エージェントに登録してヒアリングしてもらい企業紹介を受けるところからやればスムーズです。僕も一度面談へ行きました。

 

ワークポートの評判実際に確かめました【転職初心者向け】で書いているのですが、比較的若手の転職に強いという感じなので若手にはオススメできますね。ハイキャリアだとビズリーチの方がいいかなと思います。

 

まとめ

 

ということでSIerとweb系の違いを当事者として5年働いた経験から紹介してみました。参考にしつつキャリア設計に役立ててほしいと思います。

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